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グローバルユニオン

2011年4月7日 第12号
【グローバル・デリバリー・ブリーフィング】第11号

企業情報

TNT
1.Transport Workers’ Union members in TNT Australia need your help! New text to come
2.TNTエクスプレスが労組と合意

DHL
3.チェンナイのDHL従業員労組、賃金交渉に成功
4.DHL欧州労使協議会が最高経営責任者にイエローカード
5.オランダ政府、ダンピングの疑いでドイツポストDHLとTNTを調査
6.オランダの労組がDHLの大量解雇計画に反対
7.DHLが事業の効率化として200人の正社員をパートタイムに
8.NDUの団体交渉と組織化の努力がDHLの組合員に利益をもたらす
9.DHLがアジア太平洋のネットワークを拡大
10.DHLエクスプレス、パナマからの輸出を促進
11.DHLが電子部品をアジアからメキシコへ初の直送
12.DHL、Interstate TransportとTrans World Forwardingとの提携を発表

Fedex
13.Ver.diがFedexに18カ月の段階的昇給を勝ち取る

ITF/UNI
14.グローバル組織化チームの副コーディネーターにアレン・クリフォード氏



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これまでの労働ニュースのまとめ


1. オーストラリアのTNTでスト
オーストラリアの TNT 労働者は今週、安全性が確保できるだけの十分な賃金と契約社員の条件改善を求めて4 時間の操業停止を行った。
この全国的なストは、企業との最後の交渉が決裂したことを受けて 1 月28 日に行われた。
交通運輸労組(TWU)のトニー・シェルダン書記長は次のように述べた。「企業の慣習が変わらない限り、安全性が犠牲になるだろう。収益の観点から企業が引き締めを強め続ける一方で、一般の人々と労働者が犠牲になる」
先週、南オーストラリアで TNT 経営側が、大部分が非常勤の労働者らに対して、薄い紙マスクを一部に支給しただけでアスベストに汚染された可能性のある場所で継続して働くよう指示したことを書記長は強調した。その作業場に退避命令が出たのは組合代表が介入してからであった。またTNT は先日の洪水で働けなかった期間中に、労働者の賃金を引き下げた。
労働者らは、経営側が契約労働者を雇用して他の労働者の条件が下がることを回避するため、異なる雇用形態間で同一の賃金体系を要求し、また請負業者が安全対策を実施して、適正な賃金を支払うように「安全賃金委員会」を設置するよう求めている。そして適正な昇給と、使用者からの企業年金拠出金を15%にするよう求めている。
シェルダン書記長は、これらの変化に対応するだけの財政的余裕がないという TNT 経営陣の主張には根拠がないと話す。「当然、TNT は本当のことを言わないだろうが、TNT エクスプレスは2015
年までに186%の増収が見込まれている。それに加えてクイーンズランド州復興のための需要増加で、TNT は逆境にある人々を利用して富を成そうとしている。」

以下の方法で TWU への連帯を示すことができます。
・オーストラリア交通運輸労組宛に支援文を送付 (宛先:richard.priest@twu.com.au)
(またCC でグローバルな組織化チームのマーシャル・エイブラハムにもお送りください)Abrahams_marshall@itg.org.uk

・TNT オーストラリアの代表取締役ボブ・ブラック氏へ抗議文を送付

・ツイッターやフェイスブックでの TNT 労働者による公正な労働キャンペーンを支援

2. TNTエクスプレスが労組と合意
TNTエクスプレスとオランダの組合FNV ABVAKABO と CNVは、解雇を巡っての争議が解決し、クリスマスに予定されていた郵便ストが回避されたと発表した。差し迫った組織再編にともなう人員削減について、組合と大筋で合意に至ったとTNTは話している。
組合幹部は、1月末にこの合意について採決を行うと話している。
TNTは、希望退職や自然減によって解雇を4500人から2800人まで縮小することで組合リーダーらと合意したと伝えた。また、さらに200人のドライバーの雇用継続の検討、2013年に300人の従業員に臨時雇用の提供、解雇された労働者の再就職支援を行うと表明している。

3. チェンナイのDHL従業員労組、賃金交渉に成功
これまでDHL経営幹部はインドでの労働条件についてITFとUNIから厳しく追及されてきた。だが現地DHL経営陣は組合と協力しようとする兆しを見せている。今回、現地DHL経営代表者らとDHL従業員組合との交渉が成功したことで労働協約の条件が改善し、S3とS4等級の従業員が約12%増加することとなった。
DHL従業員労組は今回の交渉で介護手当の導入を勝ち取り、DHLが負担する従業員の子どもの教育費手当の額も大幅に上がった。また、基本賃金や労働協約のその他の項目についても併せて交渉がなされた。

4. DHL欧州労使協議会が最高経営責任者にイエローカード
ドイツポスト・DHL欧州労使協議会はDHL最高経営責任者との会議において、フランク・アペル氏にイエローカードを突き付けた、協議会は、アペル氏がUNIとITFとの交渉に応じないとの返答に対し、「労働者の権利を尊重せよ」とイエローカードを掲げた。
DHLによる労働者の権利軽視に対する懸念を強調するべく行われたUNI・ITF合同の行動週間の一環として、DHLの労働者らはアペル氏宛に何千通もの抗議メールを送った。

5. オランダ政府、ダンピングの疑いでドイツポストDHLとTNTを調査
オランダ郵便事業でのドイツポストDHLによるダンピングに対して、オランダ政府が調査を行う。もし調査の結果、Sandd SelektmailとTNTの子会社Netwerk VSP structuralが競合他社より価格を下げるために採算割れで営業していたとすれば、政府が介入することになる。オランダの郵政事業民営化により、同国内の郵便配達労働者の労働条件が犠牲になっている。

6. オランダの労組がDHLの大量解雇計画に反対
オランダ労働組合(FNV)幹部のエゴン・フルン氏は12月7日、オランダ国内で何百もの雇用が失われるかもしれないと警告した。全従業員の10%を解雇しようとするDHLの計画に対し、FNVはそれを甘受することなく、またDHLに対し、解雇の必要性を調査して根拠を提示するよう求める書簡の送付を検討している。
昨年11月のFNVとDHLの団体交渉では、DHLはいまだに世界的な経済回復の恩恵を受けており、1株当たりの収益性が3倍以上に増加したことが判明した。

7. DHLが事業の効率化として200人の正社員をパートタイムに
DHLエクスプレスは、オランダの集配センターの従業員数百人に対して就労時間を半減する意向であることを発表した。
就労時間の半減は給与の半減であり、多くの労働者がDHLで働けなくなり事実上、退職せざるを得ないようになるとFNVは懸念を示した。特に梱包やフォークリフト作業者などが最も影響を受ける。

8. NDUの団体交渉と組織化の努力がDHLの組合員に利益をもたらす
ニュージーランド全国流通労組(NDU)は団体交渉と組織化の努力で得たDHLでの強みを活かして、組合員をニュージーランド資格審査審議会(NZQA)レベル3の資格まで教育する研修を検討している。
NDUの活動家リンジー・パウエルは、組合員の集結と優れた組織化の活動体制が進展に貢献したと指摘する。

9. DHLがアジア太平洋のネットワークを拡大
アジア太平洋の急激な経済成長に乗じて、DHLは同地域の貨物運送サービスネットワークを拡大しようと計画している。DHLは物流事業の需要増加が見込める新興成長市場、特にアジア太平洋の市場の急激な成長を利用しようとしている。


10. DHLエクスプレス、パナマからの輸出を促進
DHLエクスプレスは2009年にコロン(パナマ)の自由貿易地域から約41万トンを輸出し、そのうち9.2万トン以上の輸出先はベネズエラであった。DHLはトキュメン国際空港に8,300uの倉庫を所有しており、そこで代理店を通じて輸出入を行っている。

11. DHLが電子部品をアジアからメキシコへ初の直送
DHLエクスプレスが、業界で初めてのマニラ(フィリピン)からグアダラハラ(メキシコ)への直行便を就航した。機体はボーイング747を使用し、貨物積載量は100トン以上。

12. DHL、Interstate TransportとTrans World Forwardingとの提携を発表
傷みやすい商品を中南米から北米に輸送するサプライチェーンを形成するため、DHLはInterstate TransportおよびTrans World Forwarding (TWF)と提携することを発表した。
この提携により、切り花や農作物、魚介類など傷みやすい貨物を陸路で温度管理された環境で輸送することが可能になる。貨物はマイアミ経由で米国に入り、州間高速道路で輸送される。

13. Ver.diがFedexに18カ月の段階的昇給を勝ち取る
ドイツの労組Ver.diはストの結果、今後18カ月に渡る段階的な賃金アップの交渉に成功した。これにより、約5.5%(内4%は基本給)の上昇と、125ユーロの臨時報酬が2012年1月に全従業員に対して支払われる。

1) 2010年12月1日から2011年5月31日、正社員は一律で50ユーロの昇給。
2) 2011年6月1日から2012年5月31日、合計で2.8%の昇給 (基本給2.04%、職能給0.76%)。

14. グローバル組織化チームの副コーディネーターにアレン・クリフォード氏
昨年11月、副コーディネーターとしてアレンがグローバル組織化チームの一員となった。アレンは、対象としている国際宅配便(グローバルデリバリー)企業や地域に関する組織化の方針策定を担当し、また青年部ネットワーク(Young Members’ network)の運営にも携わる予定。
これまでアレンは、オーストラリアと英国で、職場の組織化キャンペーンを担当していた。
連絡先はこちら:clifford_alen@itf.org.uk


これまでの労働ニュースのまとめ(英文)

• アフリカでインターネットを利用したショート・メッセージ・サービス(SMS)開始
http://www.itfglobal.org/news-online/index.cfm/newsdetail/5522/

• インドDHL労働者が勝利
http://www.itfglobal.org/global-delivery/index.cfm/newsdetail/5526/

• スイスDHL、長期の争議に
http://www.itfglobal.org/global-delivery/index.cfm/newsdetail/5419/

• DHLがオランダの集配センターで解雇を計画
http://www.itfglobal.org/global-delivery/index.cfm/newsdetail/5484/

• コスタリカの組合員がクリスマス前に行われたDHLの解雇に反対
http://www.itfglobal.org/global-delivery/index.cfm/newsdetail/5448/

• オランダのTNT労働者がスト突入
http://www.itfglobal.org/global-delivery/index.cfm/newsdetail/5444/

• オーストラリアのTNT労働者らがストの採決
http://www.itfglobal.org/global-delivery/index.cfm/newsdetail/5490/

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