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グローバルユニオン

No.18/2004
■安全衛生
 
スリップと転倒;
海上での最大の危険


船内での事故と負傷に関する調査によって、船員は乗船勤務11回につき1回の割合で負傷していることが明らかとなった。これは他の職業に比べてはるかに高い比率である。550人以上の船員が、前回の航海において負傷したことがあると調査員に回答している。
3分の1がスリップ、つまずき、転倒などが原因で手足の骨折や捻挫を経験している。これらの負傷を治療するために平均17日間を要しており、その4分の1は、負傷による不快感が残っていると述べている。
このような実態は、船員の健康と労働環境に関する大規模な調査の過程で浮かび上がってきたものだ。オラフ・イェンセン博士が指導する南デンマーク大学の海事医療調査チームが企画・調整を担当したこの調査は、約7,000人の船員とロシア、デンマーク、フィンランド、フィリピン、クロアチア、スペイン、南アフリカ、ウクライナ、英国、ポーランド、インドネシア及び中国の調査チームが参加して行われた。
転倒、スリップ、つまずき等の発生する最も危険な区域は、客船やRO-RO船の甲板であることが明らかとなった。負傷事故の半数は、客船で発生しており、その内の70%は甲板あるいは舷梯で発生している。転倒事故が最も少ないのはタンカーであった。船舶職員は部員よりもスリップ、つまずき、転倒などの事故に遭遇しやすいが、負傷につながる事故に遭遇する確率は、一般的に職員よりも部員の方が50%以上高くなっている。
「あらゆるタイプの船舶、とりわけ客船やRO-RO船における傷害事故防止のために重要な区域は、特に甲板における作業である。そして船員の年齢とともに事故の危険性は増大する」とイェンセン博士は指摘している。
致命的な負傷の結果としての死亡率は、陸上よりも船上の方が高いが、海上で船員が負傷した原因や状況について国際的な比較を可能とするような研究・調査がないと同博士は指摘し、「このような事故を防止し、安全衛生の改善を図るために必要な情報が欠落している」と述べている。
今回の調査プロジェクトによって明るみにでたもう一つの事実は、国籍によって著しく不平等な就労慣行の存在であった。一部の乗組員は、8ヶ月(場合によっては約12ヶ月)以上の乗船が求められているが、その他の乗組員の乗船期間は、最大限度でも2ヵ月半から3ヵ月半であった。
英国人およびデンマーク人の船員の80%は、自国から直接乗船していたが、フィリピン人およびインドネシア人の船員の大半は、外国船で働いていた。また、東欧諸国の出身で50歳以上の船員は、殆ど見られなかった。
乗組員全員に、長時間にわたって勤務することが期待されている。週に60時間またはそれ以下しか勤務しなかった乗組員は、10人に1人しかいない。10人の内6人は、週に70時間以上、10人につき3人は、週に80時間以上も勤務している。この実情は、国際労働機関(ILO)の国際基準が、一部においては無視されているとの疑いを起させる。
このような長期間の乗船勤務や休日なしの長時間労働が、船員の健康に与える影響について調査を行う必要があると調査担当者は指摘している。外国籍船舶に勤務する船員の医療の基準および社会的援助、とりわけ傷害事故についての補償問題について調査を行うべきである。船型別、船員の国籍別の安全衛生記録の標準分類を可能とするような調査・研究は、これまでに実施されていない。健康チェックと同時に簡単な質問書への回答を求めるこのシステムは、国際的な状況の継続的把握を可能とするものであると、イェンセン博士は語っている。
同博士は、調査への船員の参加率が極めて高い点を賞賛し、今後も同様な調査の成果を期待すると述べた。
● 今回の調査の集計結果は予備的なものであり、まだ正式に発表はされていない。これらの集計結果は、2003年、スペインで開かれた第7回海上における健康に関する国際シンポジウムと第8回海事医療全国会議に提出された。この調査プロジェクトは、ITF船員トラストによる実質的財政支援および協力によって可能となったものである。
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● 事故にあったことがありますか?
● けがをしたり死亡した船員を知っていますか?


海上における船員の事故、負傷、死亡の統計は、衝撃的です。
船主と船主損害保険協会は、負傷した船員や死亡した船員の遺族に対し、毎年数百万ドルの補償金を支払っています。しかし、多くの負傷、死亡事故などは世間に公表されることなく、多数の補償請求事件が、正当な金額よりも遥かに低水準の補償によって解決されています。
船員やその家族の、傷害や死亡に対する補償請求手続きを援助するための専門知識を持ったチームがITFで活動しています。あなた自身が事故に巻き込まれたり、その他の船員が事故によって被害を受けたとの情報を聞いたときには、直ちにITFに通報して下さい。ITFは、あなたの補償請求に関する最善の方法について助言します。そして必要な場合には、当該船舶所有者または代理人と直接交渉し、あなたに代わって可能な限り最善の補償措置を確保します。
●連絡先は以下の通りです。

Special Seafarers'
Department, ITF
49/60 Borough Road,
London SE1 1DR
United Kingdom
E-mail: mail@itf. org. uk
Tel: +44(20)7403-2733
Fax: +44(20)7357-7871
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生きるための10か条

● 足元に注意しよう。船員の3分の1が乗船期間中に手足の骨折、捻挫を経験している。事故が一番多く発生しているのは甲板と舷梯である。
● 運動を心がけよう。体力を要する仕事をしていても、体調が良ければ良いほど疲労感は少ない。毎日30分の運動が望ましい。ジムの設備がなくても、活発な歩行、足踏みジョギング、階段の上り下りなどで代用できる。
● 早めに食事を済ませよう。可能な限り、食事量を午前中に多く取り、午後から就寝時にむけて質量ともに食事を軽くしてゆくのが望ましい。チョコレートやシリアルよりも、生野菜やフルーツが良い体調を作る。
● 水分を取ろう。活動する人間は、一日に2〜3リットルの水を必要とする。水を毎朝たっぷり飲もう。そして就寝前にもコップ一杯の水を飲もう。
● 司厨長に「不飽和脂肪」を使うよう依頼しよう。そして食材をフライではなく、ゆでる、煮るまたは焼くなどの方法で調理するよう要望しよう。
● 耳栓を用意しよう。多くの船員が、騒音と船体の運動によって睡眠が中断されると訴えている。船体の運動を止めることはできないが、かなりの騒音を防ぐことは可能である。
● 船員10人のうち4人は喫煙者である。喫煙は、ガンと心臓疾患の最大の原因である。あなた自身の健康と幸福のために、あなたにできる唯一の、そして最善の方法は、禁煙である。
● 推奨されるアルコールの最大摂取量は、男性で21単位、女性で14単位である。1単位とは、ビールの小ビン一本、ワイン小グラスに一杯、ウイスキー等はグラスに一杯をいう。
● 一部の港湾地域では、船員のひとり歩きは危険である。町へ出かけるときはグループで、またはタクシーを利用しよう。とりわけ経済的に低調な港湾においては、町に出かける船員の被害率が増加している。
● 組合に加入しよう。問題が発生した時に、あなたの生命と利益を守ることができるのは、労働組合だ。
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