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グローバルユニオン
No.23/2009
■活発化するインド人船員の運動
 
活発化するインド人船員の運動

インド人船員のための新たな活動家訓練プログラムについて、フィンレイ・マッキントッシュが報告する。

南アジア地域のITFインスペクター体制強化を狙う新たなプログラムは、インド人船員にとって有益なものとなるだろう。便宜置籍船(FOC)キャンペーンのための新活動家訓練プログラムは、南アジア地域の組合活動家に船舶査察を実施する権限を付与し、船内に良好な労働条件を確保しようとするものである。
近年ますます多くの船員がインド亜大陸で働き始めているが、現在、7万人以上のインド人船員が、あらゆる船籍、便宜置籍、船種の船舶に勤務している。
経済不況下でも、世界経済全体の成長のために、インドが重要な役割を担っていることに変わりはない。原材料や生産物の輸出入については、活発な需要が存在している。これらの要素は、インドから、またはインドへの物資の輸送活動を増加させている。それゆえに、この地域における船員の数は、さらに増加すると見込まれている。
このような状況は、インドおよびスリランカのITFインスペクターの援助および情報提供に対する需要も増大していることを意味する。同地域のITF加盟組合は、一般組合員のFOCキャンペーン活動を強化するために、組合活動家の特別訓練コースの実施を求めていたが、ITFはこのたび、この要請に喜んで応じたのだ。
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組合活動家の養成

今回の訓練プログラムは、南アジア地域の港湾・船員労組の活動家の養成を目的としている。必要とされる技能・目的は次のとおり。
●ITF・FOCキャンペーンについて理解する。
●船員の要請に応じて活動・援助する方法について、十分な知識を身につける。
●FOCキャンペーンの役割および港湾労働者への影響(相互連帯)について理解する。
●FOCキャンペーンで自らの能力を発揮することに関心を抱く活動家を発掘する。
重要なのは、現に活動中のITFインスペクターの知識・技能を活用することである。これにより、現役インスペクターの経験は活動家たちに伝えられて行く。インドにおけるインスペクター制度の成否は、船員および港湾労組がFOCキャンペーンに積極的に参加しなければならない理由をうまく教宣できるかどうかにかかっている。
ITF協約船の査察によって、協約が適切に実施されているかどうかを確認しなければならない。また、ITF承認協約を締結していないFOC船に対しては、協約を締結するように船主に圧力をかけ続ける必要がある。
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積極的な反応

ITFに対する活動家の反応は極めて積極的であった。彼らの中には、既にFOCキャンペーン週間に参加したことがあり、FOCキャンペーンに関する知識が高まったとして、キャンペーンに感謝する者もいた。彼らがとりわけ有益としたのは、インドのインスペクターが、地域の言語(コチではマラヤラム語、チェンナイではタミル語)で研修を行った点である。インドのインスペクターらは、知識と経験の伝承においても、積極的な役割を果たし、FOCキャンペーンおよび船舶査察の実践に関して成果をあげた。
「これらの訓練プログラムの主な利点は、ITFインスペクターがいなくても、訓練された活動家が訪船し、乗組員を支援することが可能となることだ」とインスペクターのトマス・セバスチアンは説明する。「活動家からの訪船レポートは、彼らが確信と自信を持って訪船していることを示している。地方言語の使用は、すべての参加者から歓迎されている」
今回のプログラムによって、船舶2隻がITF承認協約の適用を受けることとなった。1隻はチェンナイ港で、もう1隻はコチ港で調印された。これら2隻はインド船籍で、乗組員の所属する組合との間で、インド国内協約の調印について合意が成立した。
ITFアジア太平洋地域のマヘンドラ・シャルマ副部長は次のように述べた。「我々の事務所は、組合の能力を強化し、低賃金や遺棄などの搾取行為から船員を守るために、全力をあげている。我々のプログラムは、この地域のすべてのFOC船を査察するために必要な数の組合活動家を養成することを目的としている」
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●フィンレイ・マッキントッシュは、ITF海事活動部行動チームに所属している。
 
 
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