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2007年1〜3月 第26号 |
■今月のニュース |
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海員
欧州船における労働条件改善のキャンペーン開始
ITFとその欧州の支部である欧州運輸労連(ETF)は欧州船に乗船する船員が直面する劣悪な労働条件と差別に取り組む主要キャンペーンを開始した。
キャンペーンは今週ベルギー、ブリュッセルで欧州17カ国から労働組合運動家、使用者側、欧州委員会担当官、欧州議会議員が参加して開催された欧州フェリー・カンファレンスにおいて昨日発表された。関係者は欧州フェリー産業の不確実な未来について話し合うため集まったものである。
欧州労連(ETUC)の書記長ジョエル・デカイオン、議員や他の政府関係者もこの取り組みへの全面的な支援を表明した。
代表者たちはキャンペーンの主要点に焦点を当てつつ、EU籍船のいくつかに見られる差別的な賃金や労働条件について話し合いまた、EUの海事技術の基礎が失われる可能性や陸上労働者を守る社会的規制の適用があってはじめて船員にとってもまともな労働条件が確保されることなどについて議論を行った。
「政策立案責任者たちに非正規雇用化の影響で欧州船員の労働条件が損なわれていくことについて何度も警鐘を鳴らしているうちに、組合は忍耐を失ってきている。ソフトなやり方が功を奏さないのであれば、より強い手法を検討することになろう」とETFの書記長のエドアルド・チャガスはいう。「我々は船員が三等市民であるとする一般認識を取り除かなければならない」。
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バルト海で未払い賃金回収
2006年10月9〜13日に行われたバルト海FOC行動週間中に、200隻の訪船が実施され、3つの協約の締結と471,000米ドルの未払い賃金回収が実現した。
今年のバルト海FOC行動週間では、「バルト海の清潔を保とう!」のスローガンのもと、基準以下船を標的とした組織強化が図られ、ドイツ、デンマーク、スウェーデン、フィンランド、ロシア、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドの9カ国のITF加盟組合がこれに参加した。
様々な国籍のインスペクター、船員組合と港湾組合の代表者が集結して査察チームを作り、査察を実施した。タリン(エストニア)に設立された連絡センターは定期的に報告書と短信を発行した。
「査察チームは1日平均40隻を査察した。実に素晴らしい。インスペクターから効率的に情報が上げられ、連絡センターとの連携を図ることで、キャンペーンが大成功を収めた」とエストニアのインスペクター、ジャーナス・キュイーブは語った。
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