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2007年1〜3月 第26号 |
■今月のニュース |
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グローバルユニオン
新しい国際労働組合の連合について
国際自由労連(ICFTU)と国際労連(WCL)の大会決議により、国際労働組合総連合(ITUC)がウィーンで結成された。
新しい組織は世界156の国・地域の309の加盟組合を通じておよそ1億6千6百万人を代表することとなる。旧ICFTUとWCLの加盟組織に加え、今回新たに加盟することになる8つの組合組織が加わって全体の加盟組織が構成される。
ITUC の創設はグローバリゼーションが投げかける大きな課題に直面する組合にとって新たな希望をもたらすものと期待される。勝者よりも敗者を作り出している現在の経済環境の中で、いかにして国際労働組合運動が主導的役割を果たし続けていくか、努力を続けている。海外へのアウトソーシング、労働者の諸権利への侵害、貧困の増大は経済的グローバリゼーションの不均衡がもたらすマイナス面の一つである。
新たに選出されたITF会長のランドル・ハワードは新組織結成に際してスピーチの中で「“グローバルな組織化”へというメッセージの意味するところは、グローバル経済の主要なハブとハブをつなぐ回廊において組合を強化し、国を超え、伝統的な産業区分を超えた組合間の協力を確保していくことにある」と語っている。
さらに会長は「組合は自らの力を信じ、その力を足がかりに弱点を克服しつつ力を蓄えていかなければならないことを、ITFを代表して強調させていただきたい。もしここウィーンで作られた統合のための重要な戦略的基礎を効果的に使うことが出来れば、組合はグローバル経済に対し真のインパクトを与えることが出来るだろう。そして適切な労働のアジェンダを通じた持続可能な質の良い職を作り出し、民主主義と人権、労働組合権、尊厳、連帯、世界中の特に最貧国における労働者、市民に対する社会正義という価値に満ち満ちたより良い世界の追求を続けることが可能となるだろう」と述べている。
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