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2007年1〜3月 第26号 |
■今月のニュース |
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イラン
イラン労働組合活動家再逮捕に怒り
ITFは11月9日イランの卓越した労働組合リーダーが、首都にある悪名高い拘置所から釈放されてわずか数ヵ月しか経たないうちにまたもや暴力的なかたちで逮捕されたことを厳しく非難した。
テヘラン・郊外バス会社労働者組合書記長マンスール・オサンルーは、少なくとも5名の武装私服公安警察官により無理やり車に押し込まれた。彼の逮捕に際して、公安警察官は身分証明書も逮捕状も示すことを拒否し、彼を打擲し車のほうへ引きずっていこうとした。逮捕の際彼と一緒だった二人の仲間のうち一人もまた、乱暴されパンチを食らったうえ、身分証明を求めたところ、銃を突きつけられた。警察官が何発か空砲を撃った後、オサンルーは車に連れ込まれた。
2005年12月22日組合が抗議行動をしているさなか、オサンルーは逮捕されテヘランのエビン刑務所に拘束されたが、ここは政治犯が収容されるので悪名高い。彼はその後、ITFや国際労働組合総連合(ITUC)(前の国際自由労連、ICFTU)が先導した国際的キャンペーンの成果により、8月に保釈金を積んだうえで釈放された。
彼は11月22日にバス労働者のストライキ行動に関する検察官の訴状に対し答弁するため裁判所審理に出廷する予定であった。他の16人の組合員も同様の訴状で訴えられている。
ITUC並びにITFはイラン政府宛書簡を送って今回の新たな逮捕に抗議した。
ITF書記長デビッド・コックロフトは、「我々と他の世界中の労働組合員たちは今までの努力を倍加してオサンルーを釈放するようイラン政府に圧力をかけるとともに、ほとんどの人が当たり前と思えるような“自由な労働組合”を設立する努力が認められるよう努めていく」と語っている。
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