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2008年4〜6月 第31号 |
■今月のニュース |
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HIV/AIDS
インドで特別列車が啓蒙活動
HIV-エイズ広報用の7両編成の特別急行列車「レッド・リボン・エクスプレス号」が出発した。この列車は、1年かけてインド国内27,000キロを旅する。
180の駅に停車し、5万以上の村落の100万以上の人々にHIV-エイズの情報を伝える。
インドのエイズ管理機関、ラジブ・ガンディー基金と、インド政府の厚生省および鉄道省が実施するこの事業は、2006年9月にチェンナイで開催されたITFと全インド鉄道員連盟(AIRF)共催のHIV-エイズ・フォーラムで話し合われ、その後、ITFとAIRFが鉄道局とラジブ・ガンディー基金に書簡を送り、AIRFと全インド鉄道労連(NFIR)が働きかけてきた経緯がある。
列車内には、性と健康や女児間引き問題等に焦点を当てた展示、映画上演用に特別に設計された視聴覚室等があるほか、医師が詳しい情報やアドバイスを提供してくれる。
「レッド・リボン・エクスプレス号」は、2007年12月1日の世界エイズ・デーに、インド与党のソニア・ガンジー総裁に見送られながら、ニューデリーのサフダルジュン駅を出発した。
ITFデリー事務所のニシ・カパイは、「世界でも他に例を見ない、ユニークな事業だ。HIV-エイズ予防のメッセージを伝えるために、既存のメカニズムをいかに活用すべきか、このプロジェクトは他国のよい手本になるだろう。インド鉄道の取り組みは、世界最大規模のHIV-エイズ啓蒙活動の一つになりそうだ」と述べた。 |
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