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2005年1〜3月 第18号 |
■私の課題 |
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航空エンジニア ベルタウィット・メクリアに聞く
男社会の中で
27歳のベルタウィット・メクリアはエチオピア航空のエンジニアだ。メクリアは高校卒業後、資格に必要な物理、数学、英語のAグレードを履修し、航空エンジニアとしての訓練を受ける資格を取得した。
しかし、学校の教師は肉体的にきついという理由から、メクリアにエンジニアの訓練コースの受講をやめさせようとした。しかし、メクリアはその忠告を聞かず、2年間のクラスに参加した。アフリカ中から集まった22人の訓練生のうち、女性はメクリアただ一人だった。彼女は5年前からエチオピア航空で働いている。
「仕事を始めて間もない頃は、全く同じ訓練を受けているにも関わらず、上司は常に男性の同僚の方をより信頼しているようでした。男性と同じ能力があると認めさせるには男性よりもずっと熱心に働かなくてはならなかった」とメクリアは言う。
エチオピア航空では現在、男性エンジニア2,000人、女性エンジニア9人、男性パイロット400人、女性パイロット5人が働いている。メクリアは昨年、運輸通信産業労組連盟の書記次長に選出された。書記次長の仕事は大変だが、仕事を通じ、ジェンダーに関わらず、あらゆる労働者を保護するために組合が果たしている役割について、女性労働者があまり理解していないことに気づいた。「エチオピア航空が女性をもっと雇用するようになればと思います。また、女性たちには組合についてもっと学んでもらわなくてはなりません」とメクリアは言う。 |
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