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2009年1〜3月 第34号
■勤労生活
 
組合の仕事をしているからこそ会社に意見を聞いてもらえる

ブリュッセル(ベルギー)のDHLに勤務するコニー・ヴァンデンボッシュは、女性労働者特有の問題を含む様々な課題に直面している

事務所の設備は非常に貧弱だ。ほこり、チリ、騒音、ディーゼルや灯油の排気ガスが倉庫や駐機場から入ってくる。日光は一切入らず、換気扇や暖房器具もない。仕事道具も、ほとんどは老朽化しきっている」と、DHL航空部門の欧州・アフリカ・中東地域紛失貨物係のジュニア・スーパーバイザーを務めるコニー・ヴァンデンボシュは言う。「DHLが健康的な従業員を求めるなら、健康的な職場環境を与えるべきだ」
コニーの主な仕事は、宛名ラベルが不適切な貨物や配達不能な貨物を管理したり、貨物の詳細をデータベースに入力したりすることだ。紛失貨物の追跡、重量超過や法律違反貨物等の返還も行っている。
職場環境の悪さに加えて、女性特有の問題もある。「汚い、きつい仕事だが、“ウェイトリフティング”を行ったり、仕事道具を駆使したり、仲間同士で助け合ったりすることで、切り抜けている。DHLの大きな問題は、依然として“ガラスの天井”が存在することだ。女性管理職は非常に少なく、しかも下級のポストに留まっている。従業員の半数は女性であるにもかかわらずだ」とコニーは言う。

不安定な将来
日常的な労働条件に加えて、ブリュッセルの従業員は将来への不安を抱えている。ブリュッセルの業務の多くがライプチヒ(ドイツ)に移管され、既に1千人以上が解雇されているからだ。こういった状況の中で、コニーが組合の中で担っている役割(ABVV-BBTKの職場委員、ブリュッセル支部執行委員、ロジスティクス部会全国委員)は非常に重要だ。「組合の仕事をしているからこそ、会社も私の意見を聞いてくれる。法規のしくみが複雑になっている今日、組合の職業的・法的サポートは不可欠だ」と語る。
さまざまな組合活動の中で、コニーが最も誇りに思っているのが、DHL航空部門初の団体協約交渉に参加し、夜勤時の男女機会均等や社会保障プランの導入に携われたことだ。

連帯のネットワーク
コニーはDHL欧州航空ハブネットワークのメンバーでもある。DHLベルガモ(イタリア)の従業員が自らの権利のために立ち上がることができたのは、労組のネットワークのおかげだと信じている。「10月のネットワーク会議で、ベルガモ空港の安全状態が悪いことが議論された。その数週間後に同空港で重大事故が発生した。この時、DHLベルガモの仲間たちは、安全問題を会社側に訴える自信がついていた。彼らがネットワーク会議で得たものは、まさに彼らが必要としているものだった」とコニー。
さらに、「会社は緊急時のためのネットワークを世界中に築いている。このようなグローバルネットワークは組合にとっても不可欠だ。そうでないと、労働者同士が競争することになってしまう」と語った。
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