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2009年1〜3月 第34号 |
■評論 |
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世界不況下の明るい兆し
ここ数ヶ月間、我々は重大な変化に直面している。世界経済危機が大金を稼ぐ経営者に責任を負わせることなく、多数の労働者を困窮させる中、グローバル化に再度、焦点があてられている。今日の企業が雇用に関してグローバルな対応を行っているのと同じように、労働組合も、これまで以上に一致団結して、グローバルに組織化を進めていくことが求められている。
今日のような難しい状況においても、ITF加盟組合は組合員のために全力を尽くしている。本号では、昨年に大きな成果を上げた加盟組合の運動を、いくつか紹介する。
南アフリカ交通運輸合同労組(SATAWU)が、や、グアテマラの港湾労組(STEPQ)の指導者、、などである。
成功を収めるためには、ITF加盟組合同士が顔を合わせて、戦術を分かち合うことのできる機会が必要だ。ITFが定期的にサマースクールを開催しているのもそのためである。。2009年のサマースクールに参加したい人は、3月に発表される詳細情報を見てほしい。
労働運動を後押しする動きもあった。バラク・オバマ大統領の就任は、米国やその他の国の労働組合運動に恩恵をもたらすことが期待される。北米の港湾労組、国際港湾倉庫労組(ILWU)は昨年、。
本誌の表紙の写真は、ILWUが提供してくれたものだ。この写真は、ITFが現在進めている、ある重要な活動を物語っている。若者に労働組合運動への参加を呼びかける活動だ。は、組合員のハートに火をつけ、組合を問題解決の最終手段としてだけでなく、現状を変えるための前向きな力としてとらえることを主張している。
我々は、労働組合が世界を変えられることを知っている。潜在的な組合員にも、このことを分かってもらわなければならない。 |
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