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グローバルユニオン

2010年04〜06月 第39号
■紹介
 
全インド鉄道員連盟(AIRF)の紹介

100万人の鉄道従業員を擁する結成86年の歴史を有するAIRFは、急速に変化するインドで、依然として、無視できない勢力である。

AIRFについて

労組にとって、インドより長い歴史を持つということは、それだけで並大抵のことではない。全インド鉄道員連盟(AIRF)は、1924年に設立された。その誕生は、何年にも及んだ自由を勝ち取るための英国植民地統治との闘いに負っている。
現在、AIRFの組合数は103万人で、加盟組織は16の鉄道区間を網羅している。AIRFの16区間に及ぶ加盟組織は、72の地区、2000超の支部を通じて機能している。それが、基本的な組織単位である。
2008年10月に就任したシゴパル・ミシュラ書記長は、「支部から連盟レベルまで、巨大な鉄道ネットワーク上に、6,000人の役員がいる」と述べた。
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我々が達成したこと

AIRFは、鉄道従業員のために、基本的な労働条件を確保した。この中には、適正賃金、手当、労働・生活条件の向上、保健・医療などの施設、鉄道従業員の子供のための教育などが含まれる。
約30年前、AIRFも鉄道従業員のためのキャリアパスの改善を求めた。政府は、その要求に動かされ、より良い機会を提供するため、一部の労働者を再編成した。
ミシュラ書記長は、「この活動は、まだ完結していない。全ての労働者が確実に恩恵を受けるまで継続する」と述べた。
1950年代、AIRFは、労働者を解雇しないこと、肉体労働者と事務職員の処遇を均等にすること、という2つの協約を政府と締結した。AIRFはそれ以来、この2つの権利を守り続けいている。
ミシュラ書記長は、重要な成果として、労組の独立を挙げ、「独立という地位を、必死に守り続けている。鉄道労働者の権利が攻撃を受けることがあれば、いつでも、どの政党が与党であろうと、ためらわず政府と闘ってきた」と述べた。
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我々の課題

AIRFは、民営化された産業で活動する他の多くの伝統的なITF加盟組合と同様の課題に直面している。
急速にグローバル化し、変貌するインドでは、産業部門やインフラが新たな挑戦を受けることを意味する。鉄道も含め、同国の交通運輸インフラも近代化と拡張への大きな圧力を受けている。増加する投資需要が、政府の財政援助のみで賄えないのは明らかである。そして、規制緩和に対する要求がある。
ミシュラ書記長は、「官民パートナーシップが議論され、民営化に向けた政策の修正が提案されている。コンテナ貨物サービスは、すでに民間会社に移管され、乗客輸送もその流れに向かう怖れがある」と危惧する。
正規の組織労働者の数を削減することを目的とした裏口からのリストラが、組織的に実施されている。このリストラで、正規の仕事が外注化されたり、ポストが無差別に廃止されたりしている。3つのポストが廃止されても、新たに創設されるポストは1つだけだ。
ミシュラ書記長は、鉄道経営者が、部門および全国の両レベルで、合同協議機関(JCM)を介して、協議の体裁を取り繕っているだけだ、と指摘する。労組は、変更の提案によって、労組の忍耐が試されていると感じている。
労組は、労働者の権利を勝ち取った1960年、1968年、1974年の歴史的な鉄道ストを主導した。
ミシュラン書記長は、「リストラと民営化の新たな課題に直面して、当時の組合員の間でみなぎっていたのと同じ精神を動員しなければならない」と強調した。
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我々の労組とITF

AIRFのITFとの連携は、約80年の長きに及ぶ。インドが英国からの独立を求め闘っていた間、英国のITF加盟組合は、インドへ向かう英国船への弾薬の積む込みを拒否した。その弾薬はインドの労働者を攻撃するために使われることになるからだ。

ミシュラ書記長は「我々は、この長い連帯の歴史から、多くの恩恵を受けてきた。世界の鉄道労働者の一員として、ITFに力の貢献をし、お返しに我々も力を得るということに加え、ITFは、業界に関する事柄や問題について情報交換の場を提供してくれる。労組の研修を通じて伝えられるこれらの情報は、我々の問題意識の向上に役立ってきた」と述べた。
さらに「鉄道行動日のようなキャンペーンや、『利益より安全第一』といったスローガンは、草の根の労働者の動員に役立つ。女性や青年労働者を前面に押し出し、活性化することを力説することは、活発な組合員を育てる動機付けとなる。1998年のITF第38回大会の開催地がデリーだったので、AIRFの組合員は全員、ITFについて知っている。その大会で、AIRFのウムラオマル・プロフィット委員長が、ITFの会長に選出された」と振り返った。
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要約

全インド鉄道員連盟(AIRF)
本部:デリー
設立:1924年
書記長:シゴパル・ミシュラ
組合員数:103万人
女性組合員の比率:10%
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ごあいさつ
トランスポート・インターナショナルは、国際運輸労連の機関紙です。
最前線
労組、自然災害に対応
ITF加盟組織がハイチ、チリで救援活動
グローバルな組織化
それが実際に意味するところは?
船員の権利
海事労働条約(MLC)は労働者の権利にとって何を意味するか
組合がHIVとの闘いで世界の指導者たちにロビー活動を展開
ITF加盟組織は貢献できる
ラン航空での組織化
南米航空労働者の組織化キャンペーン成功の秘密
青年のグローバルな組織化
青年労働者が組織化を語る
大会までのカウントダウン
8月のITFメキシコ大会で期待できること
国際ドライバーのための国際的な組合加盟
国境を越えてドライバーに呼び掛ける
いかに我々は成し遂げたか
女性労働者がトーマス・クックに挑み、好条件の退職金を獲得
気候変動
南太平洋の船員を襲う
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