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2009年7〜9月 第36号 |
■今月のニュース |
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鉄道
ITF国際鉄道行動日
ノルウェー鉄道労組の勝利
ITFに加盟するNorsk JernbaneforbundとNorsk Lokomotivmannsforbundは、特に夜間、暴力に直面する鉄道労働者の窮状を政府に訴え、刑法の改正を勝ち取った。
改正は7月に実施され、民間部門の労働者(鉄道、バス、地下鉄、タクシーを含む)に保護が拡大される。これまでは、国営企業の労働者のみが保護の対象だった。
ITF鉄道部会の議長を務めるNorsk Lokomotivmannsforbundのオイステイン・アスラクセン委員長は、「異なる部門の多数の労組が、この問題に取り組んできた。鉄道労組にとっては、民営化された企業の労働者が国営企業の時代と同じ保護を受けられるようになったことが重要だ。民営化のマイナス面を払拭させるという意味において、大きな成果だ」と述べた。
世界中のITF加盟鉄道労組とともに、4月28日に実施された職場における暴力反対をテーマとするITF国際鉄道行動日に、両組合のメンバーが参加した。彼らは、ノルウェー南東地域でバスや鉄道の旅客にリーフレットを配布した。
パキスタンの組合はカラチでデモを実施し、労働者を暴力から守ることや、鉄道事業者が組合と協力して適切な解決策を見出すことの必要性を訴えた。コロンビアの組合は、運輸大臣にITFの暴力反対運動に関する情報を提供した。ウガンダの組合はカンパラで200人規模の集会を実施し、安全問題について協議した。 |
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ルーマニア国鉄の人員削減計画に抗議
4月29日、ルーマニアでITFに加盟する鉄道労組連合(Drum der Fier)やFNFMCなど、複数の組合に組織される鉄道労働者数千人が、政府の大量解雇提案に抗議し、ブカレストの運輸省前で抗議デモを行った。
政府は当初、ルーマニア国鉄の職員を約12,000人削減すると発表したが、後に削減の対象となるのは4,000人のみであると改めた。報告によると、この人員削減は、国際通貨基金(IMF)が支援するルーマニア鉄道再編計画の一環として実施される。
鉄道労組の組合員は、鉄道員の給与を他のEU諸国に見合う水準まで引き上げることや、雇用保障、労働条件の改善などを求めている。併せて、ラデュ・ベシーヌ運輸大臣の罷免も要求している。 |
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