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2009年7〜9月 第36号 |
■論説 |
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この号の特集記事
労働組合の活動は常に容易なわけではないが、組合の活動が原因でより大きな危険にさらされている者もいる。この号では、組合の活動を行うことが非常に困難かつ危険な2つの地域を特集する。まず、イランでは、組合活動家が暴力的な抑圧に直面している。ITFに加盟するテヘランバス労組のマンスール・オサンルー委員長は依然として獄中にある。イランにおける現在の組合の状況と未来への希望について、同労組の代表者に。また、組合が継続的に困難に直面しているジンバブエの問題について、ギデオン・ショーコからも。
世界中の労働組合が金融危機の打撃を受けた。景気が振るわなくなり、雇用削減の脅威が常に存在する状況下では、組合がますます大きな役割を果たす必要がある。経済危機下の交通運輸労組の状況について、デビッド・コックロフト書記長が。
ITF加盟組合からは、前向きな報告も多くなされている。米国と英国の組合が合同で展開したキャンペーンにより、米国で約1万5千人のスクールバス運転手を。ファースト・スチューデント社を対象とした活動は大成功を収め、これまで同様、国際連帯がいかに有効であるかを見せ付けられた。タイのITF加盟組合を対象としたにより、地域の加盟組合が強化され、新たな活動家が生まれてきた。最後に、では、女性の権利に関して前進が図られ、女性労働者が恩恵を受けた。
厳しい時期であるからこそ、新しいカテゴリーの労働者を組織化することがこれまで以上に重要になってくる。だからこそ、ITFは青年労働者のための活動を拡大している。には、ITFが最近主催した若い船員を対象とした座談会の特集記事を掲載している。座談会に集まった船員たちは、率先して活動し、新たに労働市場に参入する労働者にとって、海運産業をより魅力的なものにするための勧告をまとめた。
どのような状況にあっても組合員のために懸命に努力し、成果を確保するために継続的に行ってきたITF加盟組合の活動には、大いに励まされる。 |
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