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2009年7〜9月 第36号 |
■今月のニュース |
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欧州
経済危機下の雇用保障を欧州で大規模デモ
5月、3日間にわたり、世界経済危機下の雇用保障を求めるデモが欧州全土で繰り広げられ、交通運輸労働者を含む35万人が参加した。
抗議デモは、マドリッドから始まり、ブリュッセル(ベルギー)、プラハ(チェコ)、ベルリン(ドイツ)と続いた。ルクセンブルグ、ルーマニア、英国でもデモが実施された。
欧州労連(ETUC)主催のこの抗議デモは、行き過ぎた金融資本主義が生み出した社会的不公正・不平等を批難するために実施された。デモに参加した組合活動家は、社会正義、連帯、雇用、社会的保護を重視する「新たな社会」の構築を訴えた。
ETUCのジョン・モンクス書記長は、「デモの規模を見れば、将来に対する懸念が広がっていることが分かる。金融資本主義の世界では、回復の若芽が出れば、つい最近、心臓発作を患ったことも忘れて、すぐに元通りになると考えられているようだ。しかし、欧州経済は依然として、納税者の生命維持装置で生きながらえているだけだ。貪欲と利己主義が、再び何兆ユーロもの損害を出すことを許してはならない。今、金融市場の規制を強化し、取締役会に労働者の声を反映させることが必要だ。労働者は、産業や雇用にも生命維持装置を求めている。増加する失業への意欲的な対策を要求する。これが欧州全土から発せられたメッセージだ」と語った。 |
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