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2011年1〜3月 第41号 |
■ごあいさつ |
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ごあいさつ
トランスポート・インターナショナルは、国際運輸労連の機関紙です。
2011年1‐3月号のトランスポート・インターナショナルに、ようこそ!
本号は第42回ITF世界大会後の最初の号となりますが、9月に発行した「大会ニュース」特別号をお楽しみいただけたと思います。
ITFは昨年10月、労働運動の重要プレーヤーや他の国際産別組織(GUF)の強力なグループが参加してジュネーブで開催されたハイレベルな会合、「質の高い公共サービス会議」に出席しました。同会議には、あらゆる部門の国際産別組織の加盟組合、国際労働組合総連合(ITUC)、ナショナルセンター、主要な学術・市民団体が参集しました。ITFは、ディーセントな地域社会や質の高い公共サービスを守ることに取り組んでいる広範な市民運動の一翼を労組が担っている、ということを示すために出席しました。これは、持続可能な公共交通、無理なく得られる清潔な水、エネルギー、教育、医療などの公共サービスが、働く人々にとって重要であることを意味します。同会議では、質の高い公共サービスのための憲章と、地域の支持を結集するための行動計画が採択されました。地域活動が行われるときには、グローバル・ユニオンが先導的な役割を担う国際キャンペーンが不可欠な要素であることを示すことが、我々の狙いです。
多国籍企業に説明責任を負わせるためには、グローバル活動も必要です。姉妹組織のユニオン・ネットワーク・インターナショナル(UNI)と共に実施している国際貨物輸送企業に照準を合わせたキャンペーンの一環として、ITFは「Respect and safety now!」(働く環境を整え、安全を!)のテーマの下、行動週間を展開し、多国籍港湾企業のグローバル・ネットワーク・ターミナル(GNT)の労働者間のコミュニケーションを向上させることができました。
またITFは、国連の「女性に対する暴力」撤廃デー(11月25日)を支援しています。ITF加盟組織は、この日、船上で酷い暴行を受けて命を落とした南アフリカ運輸合同組合(SATAWU)の船員、アコナ・ジェヴェザさんを追悼しました。SATAWUは、ジェヴェザさんの死が海運界で経歴を求めようとする女性を遠ざけないようにすることを決意しました。
このような重大事件であれ、地域サービスのためのキャンペーンであれ、また多国籍企業との労働協約締結のための闘いであれ、我々の任務は、市民社会の仲間と結束した強力な国際労働運動の連帯が、政府と使用者の前に立ちはだかっている、ということを示すことです。交通運輸労組は、今後も、これまでと同様、男性および女性交通運輸労働者の権利を守る闘いの最前線に立ち続けます。
連帯を込めて
デビッド・コックロフト
ITF書記長 |
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